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実在する人物、団体とは一切関係ありません。

 2009-03-04
むかしむかしあるところに

砂糖菓子で出来た舟があって


木とか鉄で出来た船よりきらきら光ってよっぽど綺麗だし


なにより

「この船の砂糖は水なんかじゃ溶けないし、いくらかじっても大丈夫」

そう言われた蟻は喜んで舟に乗るの。


絶対に食べ物に困らないし、毎日甘くて幸せ。
こんないい舟があるのに、木の船とか鉄の船とか、バカじゃないの?



でね、その舟にはやっぱり砂糖でできたオールがついてて


漕ぐためにはあんまり強くないオールなんだけど

きらびやかで綺麗。



なにより



舟全体を見た時に

ああこの舟にはこのオールだなって


毎日優雅に舟は進む






そしたらある日突然


「俺はあんな使えないオール捨ててやったぜ」


そう言ってエンジンを取り付け始めた 。




そりゃあエンジンの方が早いに決まってるよね
しかも性能がいいやつ

舟は加速する


はやく



もっとはやく







え、そもそもこの船って


なんのためにあったんだっけ


速さ?

速さを競うの?


でも誰と?


なんでこんなに速くなったの?


????????????



そしたら

水で溶けなかった砂糖の舟が


エンジンの熱で溶け始めた。



焦げて、綿菓子みたいな今までにない良いにおいがするんだけど



内側からじわじわ溶けていくのを見て蟻は嫌になって

すぐ隣の真っ黒な舟とか真っ黒な舟とか真っ黒な舟に移り出す



でも

エンジンを止める気はないらしい。



無邪気に速さを喜ぶ人たちが舟を食い荒らしていく。



ああもうだめだ

壊れる



壊れる!



致命傷を与えたのは波風でも他の船でもなくて
ああそれもどうでもいいかな


もう私は一緒に沈めないけど


船は爆発するのか

真っ二つに折れるのか
三つになるのか
四つになるのか
ただ黙々と沈むのか
それでも綺麗に見えたりするのか



できる限り見ていようと思うのでした。
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